食品工場の品質保証の仕事内容とは?製造部から異動した私が実体験をもとに解説

仕事内容

「食品工場の品質保証って、具体的にどんな仕事をするの?」

食品業界への就職や転職を考えている方の中には、このように気になっている方も多いのではないでしょうか。

私自身、新卒で食品工場に入社し、製造部で6年間働いたあと、品質保証部へ異動しました。

製造部と品質保証部の両方を経験して感じたのは、同じ食品工場で働いていても、仕事内容や求められる視点は大きく違うということです。

この記事では、食品工場の製造部から品質保証部へ異動した私が、実際の仕事内容や製造部との違い、品質保証の仕事に感じているやりがいについて、実体験をもとに紹介します。

ちまき
ちまき

こんにちは!

食品メーカー勤務10年目の

ちまきです。

この記事は実体験をもとに執筆しています。

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食品工場の品質保証とは?

食品工場の品質保証は、一言でいうと、安全な食品をお客様に届けるために、工場全体の品質を守る仕事だと私は考えています。

食品を安全に製造するためには、完成した製品だけを確認すればいいわけではありません。

使用する原料や製造工程、工場内の衛生状態など、さまざまな部分を確認する必要があります。

一つひとつの工程だけを見れば問題がなくても、工場全体の流れで考えたときに品質上のリスクが隠れていることもあります。

だからこそ品質保証では、「自分の担当業務だけを見る」のではなく、工場全体を見る視点が必要だと感じています。

私が実際に行っている食品工場の品質保証の仕事内容

ここでは、私が実際に担当している品質保証の仕事を紹介します。

① 工場で製造している製品の検査

品質保証の仕事の一つに、工場で製造している製品の検査があります。

私の会社では、製品を作る過程で行う「工程検査」と、最終的に完成した製品を確認する「最終製品の検査」に分かれています。

製造工程の途中で確認することで、製品が基準どおりに作られているかをチェックします。

また、完成した製品についても検査を行い、安全性や品質に問題がないかを確認します。

製造部にいた頃は、自分が担当している工程を中心に見ることが多かったですが、品質保証では製造の途中から完成した製品まで、より広い範囲で品質を確認する必要があります。

② 原料を受け入れるときの検査

食品工場では、製品が完成してから品質を確認するだけではありません。

製造に使用する原料を受け入れる段階でも、品質を確認する必要があります。

私の担当業務では、顕微鏡を使った細菌検査や、実際に味を確認する官能検査などを行っています。

食品の品質を守るためには、完成した製品だけではなく、製造が始まる前の原料の段階から確認することが大切です。

品質保証に異動してから、製造部にいた頃にはあまり意識していなかった「原料から品質を守る」という視点を持つようになりました。

③ 製造工程の衛生検査

安全な食品を作るためには、製品だけでなく、製造する環境の衛生状態を管理することも重要です。

例えば、製造設備が正しく洗浄できているかを確認するために、設備を綿棒で拭き取り、微生物検査を行うことがあります。

また、製造設備の中や周辺に寒天培地を置いて、落下してくる空間の菌数を調べることもあります。

「きちんと洗浄したつもり」ではなく、実際に検査をして確認することが大切です。

食品工場では、製品、原料、製造設備、工場内の環境など、さまざまな部分が品質につながっています。

品質保証に異動してからは、「安全な食品を作る」ということは、一つの工程だけで完結するものではないと、より強く感じるようになりました。

製造部と品質保証部の違い|「自分の工程」から「工場全体」へ

私が製造部から品質保証部へ異動して、一番大きく変わったと感じたのは、「仕事を見る範囲」です。

製造部にいた頃は、自分が担当している工程をしっかり管理することが大切でした。

もちろん、前後の工程とのつながりを意識することもあります。

ただ、日々の仕事では、どうしても「自分の担当工程を問題なく進めること」に意識が向きます。

一方で、品質保証では違います。

原料を受け入れるところから、製造工程、衛生管理、完成した製品まで、工場全体の流れを見る必要があります。

製造部にいた頃は「自分の担当工程を見る」ことが多かったのに対し、品質保証では「工場全体を見る」視点が必要になりました。

これは、実際に製造部と品質保証部の両方を経験したからこそ感じた、一番大きな違いです。

最初は、今まで自分が関わってこなかった仕事も多く、覚えることがたくさんありました。

しかし、少しずつ工場全体の流れが分かるようになると、「この工程で起きたことが、その後の工程にこうつながるんだ」と理解できるようになりました。

今まで製造部にいた頃には見えていなかった仕事や、他の部署の役割も見えるようになったことは、品質保証へ異動して面白かったことの一つです。

品質保証に異動して、食品工場の見え方が変わった

品質保証へ異動してから、私自身、食品工場に対する見方が大きく変わりました。

製造部にいた頃は、自分の担当する工程を中心に考えることが多かったです。

もちろん、その工程をしっかり管理することはとても重要です。

しかし、品質保証になってからは、「自分の工程だけ問題がなければいい」というわけではないことを、より強く意識するようになりました。

原料を受け入れる段階から、製造工程、衛生管理、完成した製品まで、すべてがつながっています。

そして、一つひとつの仕事には、安全な食品をお客様へ届けるための意味があります。

食品工場には細かなルールが多いですが、品質保証を経験してからは、「決まりだから守る」のではなく、「なぜこのルールが必要なのか」を考えるようになりました。

ルールの意味を理解すると、一見細かく感じる決まりにも納得できるようになります。

製造部では見えていなかった工場全体の流れや、それぞれの部署の役割が分かるようになったことは、品質保証へ異動して良かったと感じている理由の一つです。

私が品質保証の仕事にやりがいを感じる瞬間

私が品質保証の仕事で一番やりがいを感じるのは、異常に気付き、品質トラブルを未然に防げたときです。

品質保証の仕事は、何か大きな問題を起こして成果を出す仕事ではありません。

むしろ、問題が起きないようにすることが大切な仕事です。

そのため、うまく仕事ができていても、目に見える大きな成果が残らないこともあります。

それでも、小さな異常や違和感に早く気付き、品質トラブルになる前に対応できたときには、この仕事をしていて良かったと感じます。

私は、目立つ成果を出すことよりも、問題が起きない状態を守ることにやりがいを感じるタイプでした。

品質保証の仕事を経験して、「自分にはこういう仕事が向いているんだ」と気付けたことも大きな発見です。

食品工場の品質保証に向いている人

実際に品質保証の仕事を経験してみて、次のような人は向いているのではないかと感じています。

● 小さな変化や異常に気付くことが得意な人

● 一つひとつの作業を丁寧に確認できる人

● ルールの意味を理解しながら仕事をしたい人

● コツコツと積み重ねることが苦にならない人

● 周りの人への気配りができる人

特に品質保証の仕事は、一人だけで完結する仕事ではありません。

製造部をはじめ、さまざまな部署や人と関わりながら品質を守っていく必要があります。

そのため、自分が正しいと思うことを伝えるだけではなく、相手の立場や現場の状況を理解することも大切だと感じています。

私自身、仕事をするうえで「周りの人への気配り」を大切にしています。

品質保証の仕事でも、相手の状況を考えながらコミュニケーションを取ることは、とても重要だと感じています。

食品工場の仕事全体で、どのような人が向いているのかについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

製造部の経験が品質保証の仕事で役立っている理由

私は品質保証へ異動する前に、製造部で6年間働いていました。

製造部で働いた経験があったからこそ、品質保証の仕事をするうえで役立っていることも多いと感じます。

実際に現場で働いていたからこそ、製造部がどのような状況で仕事をしているのか、どのような大変さがあるのかを想像しやすいからです。

品質を守るためには、正しいルールを作るだけでは十分ではありません。

現場で実際に働く人が、そのルールを理解し、実行できることも大切だと思います。

製造部で働いていた経験があるからこそ、品質保証として工場を見るときにも、現場の視点を持ちながら考えることができています。

製造部と品質保証部では仕事内容は違いますが、どちらも安全で品質の良い食品を作るために欠かせない仕事です。

両方の立場を経験したことで、それぞれの仕事の大切さを以前より理解できるようになりました。

まとめ|食品工場の品質保証は「工場全体を見て品質を守る仕事」

食品工場の品質保証は、製品を検査するだけの仕事ではありません。

原料、製造工程、衛生管理など、さまざまな角度から食品の安全と品質を守る仕事です。

私自身、製造部から品質保証部へ異動したことで、食品工場の仕事の見え方が大きく変わりました。

製造部にいた頃は、自分の担当工程を見ることが多かったのに対し、品質保証では工場全体を見る視点が必要になります。

最初は覚えることも多く大変でしたが、今まで見えていなかった工場全体の流れや、各部署の役割を知ることができたのは、とても面白い経験でした。

そして私は、異常に気付き、品質トラブルを未然に防げたときに大きなやりがいを感じています。

食品工場には、製造以外にもさまざまな仕事があります。

もし今、食品工場で働いていて「今の仕事が自分に合わない」と感じているなら、会社を辞める前に、社内にどのような仕事があるのか調べてみるのも一つの選択肢かもしれません。

私自身、製造部から品質保証部へ異動したことで、食品工場で働くことへの考え方が大きく変わりました。

私が製造部を辞めたいと思い、転職活動をしていたときに、なぜ最終的に社内異動を選んだのかについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

この記事が、食品工場の品質保証の仕事に興味を持っている方や、食品業界で働くことを考えている方の参考になれば嬉しいです。

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 ✍️この記事を書いた人

 📍ちまき

 📍食品メーカー勤務10年目

 📍製造部6年→品質保証部4年

 食品工場のリアルを発信中🌱

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