食品工場の仕事内容と正社員・パートの違いは?新卒から働く私がやりがいを感じる瞬間3選

食品工場

「食品工場で働くやりがいはどんな瞬間だろう…」

実際に新卒から食品工場で働く私が、仕事内容ややりがいをお話しします。

橋本 ちまき

食品工場で働くアラサー女。
新卒から現場配属で6年。食品工場のリアルをお伝えします。

食品工場の仕事内容とは?

食品工場では、お弁当やお菓子、パンなど、さまざまな食品を製造しています。

工程ごとにそれぞれの仕事内容を見ていきましょう。

仕込み

仕込みは調理や加工に入る前に、材料を切り分けたり、規定の分量に仕分けたりする仕事です。

例えば、肉や魚を切り分けたり、牛乳や卵を計量して混ぜたりします。

加工

加工は、食材に変化を加える仕事です。

例えば、フライに衣を付けたり、パン生地にツヤ出しの卵を塗ったりします。

調理

調理は、レシピ(何℃で何分)に則って調理をする仕事です。

例えば、揚げ物をしたり、パンを焼いたり、プリンをオーブンで焼いたりします。

盛り付け・充填

盛り付け・充填は、調理したものを容器に詰める仕事です。

盛り付けとは、弁当の容器にごはんやおかずを詰めたり、ケーキにトッピングを盛り付けたりします。

充填とは、プリン生地やカラメルなどをカップ容器に注ぎます。

梱包

梱包は、商品に蓋をしたり、袋や箱に詰めたりする工程です。

表示シールを貼る作業も含まれます。

検品

検品は目視や専用の測定器によって、品質に問題はないかをチェックする仕事です。

金属探知器やエックス線検査器を使用することもあります。

出荷

出荷は、伝票を確認したり、納品先ごとに製品を仕分けたりする仕事です。

トラックの手配なども含まれます。

その他

付随業務として、以下のような仕事もあります。

・原材料や梱包包材の管理(受け入れ、運搬、仕分け)

・梱包に使用する箱の管理(段ボール組み立て、クレート箱洗浄)

この他にも、扱う食品によって様々な仕事内容があります。

食品工場における正社員とパート・アルバイトの仕事の違いは?

食品工場の雇用形態には正社員とパート・アルバイトがあります。

それぞれの仕事内容にどのような違いがあるかを見ていきましょう。

項目正社員パート・アルバイト
作業範囲工程全てを担当工程の一部を担当
管理業務生産量管理・
シフト調整・人員割り振り
なし
機械操作ありなし
効率化・改善提案ありなし

パート・アルバイト

パート・アルバイトの仕事内容は、生産工程の一部を担当します。

主に指定された特定の作業を行います。

慣れてきたら作業範囲が増えることもありますが、通常は管理業務や機械操作は行いません。

正社員

一方で、正社員の仕事内容は、生産工程の全てに及びます。

パート・アルバイトとの大きな違いは、管理業務が発生することです。

管理業務とは、生産量の管理やシフトの調整、人員の割り振りなどが挙げられます。

生産量の管理

当日の生産量を把握し、コントロールすること。

まれに発注数が急増し、当日の生産量に変更が生じることがあり、その場合に製造品目や製造スケジュールの変更などを行う必要がある。

シフトの調整・人員割り振り

突発の休みや製造スケジュールの変更による人員の穴を埋めること。

一人一人の力量によって担当できる工程が限られるため、把握している必要がある。

正社員の仕事内容は自分の作業だけではなく、周りを見渡す必要があることが特徴です。

他部署や外部業者とのやり取りが発生する場合もあります。

また、正社員は機械操作が発生します。

ちまき
ちまき

更に、作業効率化のための活動や改善提案も期待されます。

食品工場でやりがいを感じる瞬間は?実際働く私の3選

自分の作った商品が店頭に並ぶのを見た瞬間

自分たちの作った商品がスーパーやコンビニに並んでいるのを見ると、最もやりがいを感じます。

ちまき
ちまき

たまにテレビで紹介されてると嬉しくなっちゃいます。

また、職業病なのか、陳列棚に並んだ同業他社の製品を細かく見てしまいます。

どんな人が、どんな機械で、どんな方法で作っているのか想像を膨らませることも楽しいです。

「食」に携わっている実感を感じる瞬間

世の中にはいろいろな仕事があり、それぞれが社会貢献を担っています。

その中でも「食」に関することは人々の生活から切っても切り離せないものです。

そう考えたときに、「食」に携われていることに誇りを感じます。

ちまき
ちまき

私自身が食べることが大好きで、食べているときに幸せを感じるから尚更!

誰かの幸せに繋がっていると考えると、とてもやりがいを感じます。

目標を達成した瞬間

私の工場は、機械をオペレーターが操作して製造をしています。

その機械の稼働率を毎日算出しています。

機械稼働率とは、機械が実際に動いている時間(実稼働時間)を、フル能力での稼働時間(時間能力)で割った比率のことで、機械の生産性や収益性を測る重要な指標。

ちまき
ちまき

トラブルで機械の停止時間が多くなると、機械稼働率は低くなるよ。

私の工場では機械毎に稼働率の目標を設定しており、それを達成するためにいくつかのチームに分かれて改善活動を行っています。

具体的には、トラブルを集計して停止時間の大きいものから原因究明と解決をしています。

また、トラブルの予防として劣化しやすい部品の定期交換なども行っています。

チームみんなで協力して目標値を達成すると、とてもやりがいを感じます。

機械稼働率の目標がなくても、仕事に慣れてスキルが向上するとスピードや仕上がりもレベルアップし、自分自身の成長を感じるということもやりがいに繋がるはずです。

まとめ

  • 食品工場の仕事内容は、工程によって様々である。
  • 食品工場の正社員とパート・アルバイトの仕事内容の管理業務や機械操作の有無である。
  • 食品工場で働くやりがい1つ目は、自分の作った商品が店頭に並ぶのを見た瞬間。
  • 食品工場で働くやりがい2つ目は、「食」に携わっている実感を感じる瞬間。
  • 食品工場で働くやりがい3つ目は、機械稼働率等の目標を達成した瞬間。

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