食品工場を辞めたいと思った瞬間5選|10年働いた私が乗り越えた方法【体験談】

仕事内容

「もう食品工場を辞めたい…。」

食品工場で働いていると、一度はそんな気持ちになったことがある人も多いのではないでしょうか。

実は私も、新卒で入社してから「もう辞めたい」と思ったことが何度もあります。

それでも10年間働き続け、現在は品質保証の仕事をしています。

この記事では、私が食品工場を辞めたいと思った瞬間と、そのときにどう乗り越えてきたのかを正直にお話しします。

今つらい思いをしている方の参考になれば嬉しいです。

私が食品工場を辞めたいと思った瞬間

1.残業がつらかった時

工場はあらかじめ決められたその日の生産量を生産できないと帰れません。

三交代制であれば次の人に引き継げるのかもしれませんが、私の職場は二交代制でした。

早番では定時に上がることができますが、遅番の場合は生産が終了するまで帰ることができません。

特にトラブルが発生した時は生産ラインが長時間停止してしまい、時間が大幅に押してしまうこともあります。

自分の工程でのトラブルであればその対応に縦横無尽に駆け回るため忙しいのですが、違う工程でのトラブルだと、ただ対応を待つだけになってしまいます。

私の場合は、1日3時間以上残業になると身体的にもメンタル的にもつらかったです。

自分が忙しくないのに帰れない時は、何をやってるんだろうという悲観的な気持ちになります。

私の現在の仕事はデスクワークのため、仕事量が多くても翌日に回すことができたり、ある程度の帰る時間は自分でコントロールをすることができます。

帰る時間を自分でコントロールできないことが、食品工場勤務のデメリットでもあります。

2.自分のミスで周りに迷惑をかけた時

食品工場に限らず、工場の仕事は工程ごとに分業されていることが多くあります。

自分の小さな気の緩みが後工程の担当者に大きく迷惑をかけることに繋がります。

自分のミスが他の人の残業時間を大きく伸ばしてしまうこともあります。

前の項目では機械トラブルや他の人のミスなど、自分ではどうしようもない理由で残業がつらいと挙げましたが、自分のせいで他の人の残業を増やしてしまうこともあります。

例えば私が入社2年目頃の話です。

その頃の私は、仕事にも慣れてきた頃でした。

私の生産ラインで正常品と判断して良いのか際どい製品があったことがありました。

私は独断でそれを正常品としてしまいました。

その後、私はやっぱり気になったため、後から先輩に相談しました。

すると、それは異常品という判断となってしまい、後工程の人々を巻き込んだ検品騒ぎとなってしまいました。

結果的に、自分や先輩、同僚に2時間程の残業が発生しました。

その時、先輩たちは報告してくれて本当に助かったと言ってくれましたが、私は消えてしまいたいという気持ちでいっぱいでした。

失敗した直後はとても落ち込み、会社を辞めたいと思いましたが、1ヶ月くらい経つと自然と元気になりました。笑

3.トラブル時の対応が満足にできなかった時

私が入社3年目くらいから直面した悩みが、トラブル対応が満足にできないことでした。

3年目ともなると後輩もたくさん入ってきて、自分の仕事を処理するだけではなく、後輩の面倒も見なくてはなりません。

私はトラブルが発生して後輩に頼られた時、うまく対処できないことに悩んでいました。

当時の私は、トラブル対応をひとりで完結できるだけの技術もなく、ラインを停止するのか等の決断も苦手としていました。

次第に後輩に話しかけられることが怖くなり、しかし年次を重ねる度に後輩は増え、苦痛で仕方ありませんでした。

今思えば必要以上に気負いすぎているのですが、当時はとてもつらかった記憶があります。

「⚪︎年目 仕事できない」「無能 会社やめたい」等のキーワードで検索しては、同じ悩みを持つ人を探していました。

4.友達の仕事が輝いて見えた時

学生時代の友達と会った後は特に悩みました。

友達の仕事の話を聞いて、周りがキラキラして見えてとてもつらい気持ちになりました。

みんながそれぞれがそれぞれの仕事について話し、質問をしている時も、私の仕事については掘り下げるような内容もなく、落ち込みました。

私自身は今の仕事を誇りを持ってやっているんだという自負がありましたが、いま考えれば当時は周りの目が気になって仕方がありませんでした。

私の仕事が軽んじられているような空気がありました。

就活を失敗したように思われるのも嫌で、早く転職したいとそればかり考えていました。

5.「この仕事、本当に自分に向いているのかな」と悩んだ時

私は工場に就職したものの、機械系を極めたい訳ではありませんでした。

むしろ、元々新卒当時は営業志望で、製造ラインに配属されるなんて考えもしませんでした。

しかし毎日機械と向き合う日々で、スキルアップといえば機械のメンテナンス等でした。

仕事を頑張りたい気持ちはあるけど、このまま今の仕事を愚直に取り組んだところで、私の目指す姿とは違うと感じていました。

私が辞めずに続けられた理由

辞めたい気持ちが限界になり、私は転職活動を始めました。

求人サイトを見たり、「自分にはどんな仕事が向いているんだろう」と考えたりする毎日でした。

そんなときに目にしたのが、社内公募制度です。

募集されていたのは「品質保証」の仕事でした。

製造部とは違う立場で食品の安全や品質を守る仕事です。

もともと品質保証という仕事には興味がありました。

そこで私は上司に相談し、社内公募へ応募することを決めました。

「もし異動できるなら、もう一度この会社で頑張ってみよう。」

そう思えたことを今でも覚えています。

品質保証へ異動して、仕事への考え方が変わった

私は幸運にも品質保証部へ異動することができました。

もちろん、新しい仕事を覚える大変さはありました。

それでも、製造部で感じていた「辞めたい」という気持ちは、不思議なくらいなくなりました。

品質保証の仕事では、小さな異常に気付き、品質トラブルを未然に防ぐことにやりがいを感じています。

食品は、一つの見落としが大きな事故につながることもあります。

だからこそ、「何も起こらなかった」という当たり前を守ることに大きな責任と達成感があります。

また、品質保証を経験したことで、工場内の細かなルールにも納得できるようになりました。

以前は「決まりだから守る」と思っていたことも、今では「安全な商品を届けるために必要だから守る」と自然に考えられるようになりました。

私は、ルールの意味を理解しながらコツコツ積み重ねる仕事の方が、自分には合っていたのだと思います。

社内公募制度がある会社ばかりではないことはわかっていますし、私はたまたま運が良かっただけかもしれません。

でも、あの時勇気を持って踏み出してよかったと心から思います。

私が伝えたいこと|食品工場の仕事は製造だけではない

この記事で一番伝えたいことがあります。

それは、食品工場には製造以外にもさまざまな仕事があるということです。

私自身、「製造が合わない=この会社は合わない」と思い込み、転職活動まで始めました。

でも実際は違いました。

私に合わなかったのは「会社」ではなく、「製造という職種」だったのです。

品質保証へ異動した今は、毎日やりがいを持って働けています。

もちろん、すべての会社に異動制度があるわけではありません。

希望しても異動できないこともあります。

それでも、もし今あなたが食品工場を辞めたいと思っているなら、一度だけ立ち止まって考えてみてほしいです。

今の会社に、興味のある部署はありませんか?

品質保証、生産管理、設備保全、物流、事務など、会社によってさまざまな仕事があります。

「会社を辞める」という大きな決断をする前に、「社内で違う仕事に挑戦できないか」という選択肢も、ぜひ知っておいてほしいと思います。

まとめ

私は食品工場で働く中で、「辞めたい」と思ったことが何度もありました。

それでも続けてこられたのは、品質保証という仕事に出会い、自分に合った働き方を見つけられたからです。

食品工場は決して楽な仕事ではありません。

しかし、自分に合った環境や役割に出会えれば、長く続けられる仕事でもあります。

もし今つらいと感じているなら、一人で抱え込まず、「今の職場が合わないのか」「仕事内容が合わないのか」を一度整理してみてください。

この記事が、そのきっかけになれば嬉しいです。